メダカも生物なのでいつかは死亡してしまうものですが、続けて死亡する場合はやはり何かしら理由がある可能性が高いです。
今回はメダカが死亡する理由を考えていきたいと思います。
環境の変化
購入直後や、譲渡直後など、今までと大きく環境が変わったあとはストレスで死亡することがあります。
それを防ぐために、水合わせを念入りに行う必要があります。
購入後、1週間くらいで全滅するようなら水合わせに原因があるかもしれません。
水合わせについてはこちら↓
メダカの稚魚の引っ越し 完結編 | きのぴのメダカビオトープ (medakabio.com)
また飼育水が汚れたといって、頻繁にまたは一気に交換してしまうとよくありません。やはりメダカにとってストレスになるのと、せっかくできたバクテリアもいなくなり、逆にバランスが崩れてしまいがちです。
ビオトープの場合は特に余程でなければ水を交換する必要はないと思います。
水質の悪化
水質が悪化する要因は主に2つあります。
1つは過剰なエサです。
食べ残したエサが腐敗して毒性を持つ場合です。
食べ残しを防ぐためには1度に与えるエサの目安は2~3分で食べきってしまうくらいがいいでしょう。
もう1つはメダカなど生体が出す、糞尿です。
どちらにしても発生した有毒なアンモニアをバクテリアが亜硝酸塩→硝酸塩といったようにだんだん毒性の低いものに変換していきます。
見た目ではなかなかわかりにくいところではありますが、透明だからいいというわけでもないのです。
酸欠
メダカが水面で口をパクパクしていたら酸欠で苦しいからかもしれません。
暑いと、水に溶ける酸素が少なくなってしまうので酸欠になりやすいです。また水面が揺れていないと酸素が溶け込みにくいです。
水温が高いとメダカの活動も上がり、酸素の消費も増えます。
なので真夏の、風が少ない日は注意が必要です。
水草を入れることで酸素は供給されますが、植物も生きていくうえで酸素を使います。
夜間の光合成を行わない時間で酸素を使い切ってしまうとやはり酸欠になってしまいます。
またホテイアオイなどの水草で水面が覆われていると、逆に酸素が溶け込みにくくなります。
そういった観点から、水草も多すぎはよくないです。
対策としては、可能であればエアレーションを行うこと。
そうすることで酸素は供給されます。
また暑くなりすぎないようにすだれをかけたりなどの対応もいいと思います。
屋外ビオトープで電源が持ってこれないところでも使えるエアレーションはこちら↓
餓死
普通にエサを与えていればあまりないですが、個体数が多いと十分にいきわたらない可能性があります。
また水質の悪化を心配して、与えるエサが少なすぎる場合もあるかもしれません。
水質の悪化とのバランスはありますが、メダカの様子をよく見ながら与えていくといいでしょう。
また人口的なエサではなく、ミジンコなどの天然のエサを入れておくことで、餓死を防ぐことができます。
冬の時期や、稚魚にとってはグリーンウォーターというのも有効な手段だと思います。
飼育環境
飼育水の容量のわりに個体数が多いと、密になってしまいます。
あまりに密になると環境は悪くなりやすいし、メダカにとってもストレスです。
飼育水1Lにつき、1匹くらいを目安にするといいでしょう。
外敵の侵入
ヤゴなど外敵に食べられてしまうことがあります。
外敵を防ぐために、ネットを張ったり、すだれをかけたりする必要があります。
病気
丈夫なメダカでも、病気になることがあります。
病気の詳細についてはこちらでは触れませんが、そもそも病気の原因が環境的な要因が多いので、そちらをまず気を付けていきましょう。
ビオトープの場合、上からしかメダカを見ることができない難点がありますが、日ごろから、エサを食べて、元気に泳いでいるか観察していれば、いつもと違うときに気づけるかもしれません。
寿命
自然界では約1年とされていますが、人口管理下ではもっと長生きすると言われています。3,4年大丈夫ということもあるようです。
どちらにしても、続けて死亡する場合は寿命ではなさそうです。
アルビノやダルマなど身体的な特徴のある改良品種のメダカは寿命が短い傾向にあります。
逆に白メダカ、楊貴妃、黒メダカなどのような色素の関係だけのものは寿命という観点では関係ないようです。
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